冬の天体観測合宿~八女市星の文化館~

天文班

レッツゴー天体観測

 秋も終わり、冬の厳しさがちらつき始め、実験の際に静電気に気を付けなければならない季節となりましたね。例年は工大祭で出店とか、徹夜でゲーム開発とかイベント盛りだくさんな季節だったけど、コロナがなぁ……。来年は色々できるといいなぁ。

 と、来年へと思いを馳せていた矢先、天文班で久しぶりの天体観測合宿の話しが!!夏の天体観測合宿が中止になったので、天文班で久しぶりに大きな活動です。今回の行き先は……

福岡県八女市星の文化館

 天文の科学館と宿泊施設が一体になったような施設です。そのため、泊りがけで天体観測を行う事が出来ます。そして、何よりお目当ては口径100cm、九州最大級の反射望遠鏡!学芸員の方から解説を受けながら、星を見る事が出来ます。

 最初にサイトで見た印象は

「部屋が超綺麗!」

 広いロフト付きで一部屋4人は余裕で寝れます。さらに、プラネタリウムもあり、天文グッズの品揃えが豊富。少年自然の家的な感じかと思っていましたが、理系オタクが舞い上がる事必至、天体観測するにはうってつけの場所です。

  12/3(木)の朝に九工大を出発。(この日は九工大はAO入試でしたね。まだ見ぬ新入生が楽しみです)


まずは寄り道

 九州道を通って星の文化館を目指すわけですが、八女市と言えば八女茶!お茶の名産地です。というわけで、先に寄り道して八女茶を楽しむことに。

 お邪魔したのは茶の文化館。星の文化館の近くにあります。
 八女茶作り体験やお茶作りについて学べたり、本格的な抹茶、玉露を味わうことが出来ます。

 自分は抹茶セットを頂くことに。
 八女茶、うまい(脳死)
 素人舌ですが、思ったより苦みはなく爽やかな香りで、底に向かうほど味がまろやかになる気がします。茶菓子も美味しいです。

 ついでに、お茶づくり体験もさせて頂くことに。抹茶挽き、ほうじ茶煎り、手揉み緑茶づくり体験の三つができ、抹茶とほうじ茶は当日でも体験可能です。

 抹茶挽きは石臼の中央の穴に乾燥茶葉を入れ、石臼をぐるぐる。下向きへ力を掛けるとハンドルが重くなるので、回転方向にのみに力を掛けるように回すのがコツだそう。早く擦りすぎると熱が発生して味が変わってしまうのだとか。
 側面の継ぎ目から綺麗な鮮緑の粉末が挽き出てきます。それを刷毛で集め、専用のふるい箱に入れ、蓋をして飛散しないようにしてからふるいに掛けます。

抹茶挽きの様子。石臼(手前)ふるい箱(奥)

 ほうじ茶煎りはこの急須のような専用の容器に入れて、火にかけ煎ります。

 香ばしい、というよりしっかり焦げた微かに甘い?匂いが部屋中に漂います。でも、店員さん曰くこれで正解なのだとか。
 振ったり回したりして、10分ほど煎ったものがこちらになります。ちゃんとできてる!

 自分で作ったものはもちろん持って帰ることができます。

茶の文化館

福岡県八女市星野村10816-5


ついに星の文化館へ

 お茶を楽しんだ後、お隣の星の文化館へ到着。高台に位置する天文台で、外からでもしっかり格納庫が見えます。

 ほんとに天文館といった感じで、しっかりとした星や宇宙の展示スペースが宿泊棟に併設されています。何よりすごいのが、じゃん!!はやぶさの1/2模型!いやすごい!!興奮しちゃう!!!

はやぶさ2の1/2モデル

 プロへ依頼し製作されたものだそうで、精巧な模型を所持、展示しているのは日本でココを含め数か所だけだとか。超貴重!細かすぎて小一時間ぐらいこの周りをうろうろしていました。
 何より、今日ははやぶさ2のカプセル回収2日前。タイムリー過ぎる。企画した天班長さては図ったな……?

 結構長い時間展示を楽しんだあと、ご飯を食べて、いよいよです。九州一の反射望遠鏡とご対面!
 と、その前に写真は撮れませんでしたが、プラネタリウムを見せていただき、今日の星の様子を解説していただきました。直径は5m程ですがなかなかの綺麗さでした。デジタルプラネタリウムがあれば自分の番組が作れるのか、とちょっとした気づきも。尚、お値段。


いよいよ九州一の望遠鏡へ

 その後、館長さんに引き連れられ、そのまま2階の天文台へ。

 うわすっげ!!!!

 部屋の中央に大きな望遠鏡が!というか、隅の方にも結構高価な望遠鏡がずらりと並んでいます。強すぎん?

 近くのパソコン端末を操作すると天井がパカッと開いて、目標の天体に鏡筒がすべて自動で向けられます。追尾まで全部自動!強すぎん??

 うらやましい。と思ったところで、気になるのはお値段ですよね皆さん。

 なんとォ↑こちらァ↑望遠鏡だけで数千万!送料や建物を含めると三億程になります。運送費の方が高いんだとか。うちに導入するのはまだ先かなぁ……()。
 この望遠鏡は支柱の横についている、筒を覗くことで見ることができます。8枚の鏡で光学的に像を持ってきているのだとか。ちなみに、鏡筒の後ろについている黒い部分は、イメージセンサがついており、デジタルで写真を記録することも可能。

 まずは見やすい天体の月から見せていただきましたが、この解像度。クレーターがはっきりと見えます。これで最低倍率らしい……。完敗ですね。

 スバル、シリウス、火星など色々見せていただき、とても勉強になるお話も聞くことができました。特に、面白かったのが星雲の話。

 図鑑などに載っている星雲は赤紫や青などとても綺麗に発色していますが、実際に目で見てみると薄もやがかかっているだけで、とても図鑑のようには見えません。
 ですが、フィルターや加工などを通した写真なのかと言われれば、そうではなく、カメラの長時間露光で星雲の微かな発色を蓄積した結果の本来の色なんだそう。
 それだけでも「へぇ」ですが、そこから星雲はどのように発色しているのかという疑問が出てきます。
 実は、星雲のガスに含まれる水素ガスが恒星からの紫外線のエネルギーで電離し、エネルギーが放出される際に可視光である水素の発光スペクトルとして出されます。

https://www.sciencebeanz.com/entry/2019/04/20/171333/

「物理学実験でやったやつだ!!!」

 と進研ゼミの1コマになる一同。いわゆるバルマー系列の光ですね。この供給エネルギーが大きくなると、水素以外の元素も電離し、高エネルギーの青色が目立つようになるのだとか。(これ書いてる間も、どんなのだったか思い出しながら書いてます)

 あと、自動車メーカーのスバルのロゴの誕生秘話なども面白かったです!とても勉強になりましたし、貴重な体験でした。

 終わった後は、みんなで展望台に上がり、自由に天体観測。満月で天体観測には不向きでしたが、それでも街よりたくさんの星が見えました。

 いやー!ほんとに久しぶりの合宿でしたが、かなり楽しいひと時でした。天班長goodjob。お世話になりました、星の文化館のURLはこちらになります。天体観測だけ受け付けているプランもあるので、みなさんも一度訪れてみてはいかがでしょうか。

 では、よい星空ライフを~♪

星の文化館 

福岡県八女市星野村10828-1