6m and downコンテストに参加しました

無線班

NSC無線班長のJE6WUDです。

7月4日,5日の日程で開催された6m and downコンテストに参加しましたのでご報告です。(ブログの更新が遅くなってゴメンナサイ…)新型コロナウイルスによる課外活動禁止で参加が危ぶまれた6m and downコンテストですが、ギリギリで活動が認められたため感染防止対策を十分に取った上で活動時間の制限付きでしたが参加してきました。

144/430/1200MHz用グランドプレーンアンテナ(上)と50MHz用5エレ八木アンテナ(下)

と、その前に6m and downコンテストって何?って方に軽くこのコンテストの特徴についてご紹介したいと思います。

6m and downコンテストの6mとはアマチュア無線で使われる周波数の一つ、50MHz帯のことを指します。電波の波長は光速を周波数で割ったら求められますが、この50MHz帯の波長が6mなんですね。また、and downとあるように、50MHz以下の波長の短い周波数もコンテストで使用できる周波数になります。

この50MHz帯、普段なら見通し距離内でしか交信することができない周波数なのですが(波長が短いので通常は電離層を突き抜けてしまい、電離層反射を利用した遠距離通信を行うことができない)、春から秋にかけて発生する特殊な電離層、スポラディックE層(通称Eスポ)で反射される事により異常伝搬が発生し、普段は交信できない遠方とも交信できちゃうとても面白い周波数なんです。

また、それ以下の周波数、144MHz,430MHz,1200MHz帯のいわゆるVHF/UHF帯も、このコンテストの時になると普段以上に交信が活発になるためいつも以上に交信が期待できるコンテストになります。

無線班は昨年2019年の9月に再開局ということで、今年度がJA6YLPコールとしての復活後初めての6m and downコンテスト参加になりました。昨年度は元副部長の個人コールで50MHzオンリーで参加したため、このコンテストにおいてVU帯は未経験です。果たしてコンテスト参加者の人はいるのだろうか…また、コンテスト後にタワー整備のため50MHzのアンテナを下ろしたため50MHzの運用はほぼ初体験…

ということで50MHz帯でマルチ(交信地域)を稼ぎつつ、VU帯でも参加局を取りこぼさずしっかり交信数を積み重なることを戦略としてコンテストに参加したのですが思わぬ結果に…

1日目

お昼過ぎにサークル棟に集合し、50MHz帯八木アンテナをタワーに架設しようとしたのですが、タワーにすでに常設されているVU帯グランドプレーンアンテナの同軸ケーブルとアンテナマスト取り付け金具が噛み合ってしまうことが判明。仕方なくケーブルを挟み込む形で八木アンテナを設置し固定しました。この時点で嫌な予感がしてたんだ()

放置していたアンテナには蔦が絡まっていました…

一息ついてバンド内をワッチするも交信は何も聞こえず…50MHz帯はこんなものなのか…と思いながらコンテスト開始時間の18時を待ちます。18時になると同時に空き周波数を確保してCQを144MHzと50MHzで出し始めます。しかし、待てど暮らせど応答がありません。

「応答ないですねえ」「人がいないですねえ」「Eスポが出てないんかなあ」

1時間後…こんな会話がなされ始めた部室内に驚愕の事実が判明します。

「コンテスト開始時間、21時からやん」

1日目は活動制限時間があり、その時点で解散となりました…

2日目

この日は毎週定例で開催されている、山口430MHz帯ロールコール、1200MHz帯ロールコールにお声がけし、あわよくばロールコール参加者の方々とも交信することを目標にUHF帯での運用からスタートしました。まず430MHzロールコールをワッチするとキー局の信号は強力に入感してくるのですが、他の局の信号がほとんど入感しません。嫌な予感がしつつも聞こえているのだからとお声がけするとキー局とは59/59で交信することができました。その後近隣の周波数に移動してCQ コンテストを連呼するとローカル局さんが入感、会話の中で出力が出ていないように聞こえる。同軸の損傷を疑った方がいい。と指摘されたため、その時点で運用を終了しました。(この場を借りてJR6***局に感謝を申し上げます。ご指摘いただいて本当にありがとうございました。)

144MHz以上で大活躍するはずだったIC-970Dくん。1200MHzでも交信してみたかったなあ…

その後恐る恐るSWR計でグランドプレーンのSWRを確認するとなんと5以上…どうみても同軸損傷由来の悪化です。本当にありがとうございました。FBケーブルを挟み込んだら変形して元の性能が全く発揮できなくなるってはっきりわかんだね。…以後コンテスト終了まで50MHzのみでの参加となりました。

教訓: 怪しいと思ったら真っ先に送信を止めてSWRはちゃんと測ろうね!

噛み込んでますね、はい。

一方今回がほぼ一年ぶりの運用になる50MHzはコンテスト期間中、いい感じにEスポが発生し。1,2,4,5,6,7,8エリアと交信することができました。前半はわずかに1エリアがオープンしたため呼び回り、後半はEスポが移動?したため突発的に発生する8エリアとのQSOがメインとなった感じです。また、福岡、山口、愛媛、宮崎各局とも直接波で沢山QSOすることができました。

「CQを出してても福岡の局や山口の局しか入感しないのでこんなものかなあと思ってたら突然7エリアの局から呼ばれてびっくりしました。それから立て続けに8エリア各局に呼ばれ、Eスポが開く瞬間に遭遇できて感動しました。」-無線班長の談

一方近距離は全体的に開けなかった印象で、3エリアや広島以遠の4エリア,9,0エリアについては交信することができませんでした。

総括

今回は準備不足と経験不足から

・慣れないタワー作業で作業上のミスが発生する

・コンテスト開始時間を勘違いする

・リグや設備に違和感を感じつつも大丈夫だろうと電波を出し続ける

などの多くの反省点、改善点を残したコンテストとなりました。

タワー作業に関しては手順をあらかじめ確認し、1.余裕を持って作業を行う。2.タワー上で補佐ができるように二人以上がタワーに登れる環境を作る。などの対策を実施し、2については改善済みです。

また、当局は現在430MHz帯以上を計測できるSWR計を所有しておらず、それがリグの不調の原因特定が遅くなった一因となりました。今後は大切なリグを守るためにも測定環境の充実を図るとともに、今回問題となったグランドプレーンアンテナに関してはとりあえずは144MHz帯用のSWR計で同軸の状態を確認するのを当座の対策とすることにしました。

コンテスト時間間違えたやつに関しては…うん…規約をちゃんと読もうね…

以上、今回のコンテスト参加の反省点を気をつけつつ、次回のコンテストはしっかりと準備、リハーサルを行い参加できたらと思います。

次回のコンテスト参加は8/1,2のフィールドデーコンテストになる予定です。

また、144~1200MHzのグランドプレーンアンテナに関しては損傷した同軸を切除してコネクタを付け直して復帰させる予定です。今回参加しそびれてしまいましたが、山口1200MHzロールコールの方にも参加していき、まだ未交信のマイクロウェーブでも交信をしていきたいです。

最後になりますが、今回のコンテストで交信していただいた局長の皆様、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。